
アロマディフューザーは、私たちの心を癒やしてくれるリラクゼーションアイテム。より効果的に使える方法があったら、ぜひ知りたいものですよね。
眠りとお風呂の専門家であり 、アロマテラピーインストラクターでもある小林麻利子さんが、アロマディフューザーの使い方やより香りを強くするためのポイントなどをご紹介します。
さらに、メンテナンス方法やアロマディフューザーに使うアロマについても解説。この機会にあなたも奥深いアロマディフューザーの世界へ足を踏み入れてみてはいかが?
目次
「美は自律神経を整えることから」を掲げ、科学的根拠のある最新データや研究を元に、睡眠に課題を抱える方へ睡眠や入浴をはじめとしたマンツーマン指導を行う。 実践的な指導が人気を呼び、 3000名以上もの悩みを解決。 睡眠・自律神経・入浴指導を12年目。スリープライブ睡眠研究所を立ち上げ、科学的根拠に基づいた指導を行う。 個人へは、心理学の国家資格・公認心理師の立場から、赤ちゃんから高齢者まで支援。企業へは、睡眠関連事業の顧問、パフォーマンスUPのための全国公演、講師育成等、精力的に活動。
「美は自律神経を整えることから」を掲げ、科学的根拠のある最新データや研究を元に、睡眠に課題を抱える方へ睡眠や入浴をはじめとしたマンツーマン指導を行う。 実践的な指導が人気を呼び、 3000名以上もの悩みを解決。 睡眠・自律神経・入浴指導を12年目。スリープライブ睡眠研究所を立ち上げ、科学的根拠に基づいた指導を行う。 個人へは、心理学の国家資格・公認心理師の立場から、赤ちゃんから高齢者まで支援。企業へは、睡眠関連事業の顧問、パフォーマンスUPのための全国公演、講師育成等、精力的に活動。
アロマディフューザーの使い方
アロマディフューザーの使い方は、ライフスタイルや好み、使うタイプによって人それぞれ。アロマディフューザーの使い方は主に3つあります。
- 枕元やデスク周りなど、自分だけが楽しめる範囲で香りを広げる方法
- 部屋全体に香りを漂わせる方法
- トイレや洗面所など狭い空間の香り対策
共通して注意したいポイントを見ていきましょう。
睡眠導入として使いたい場合は、ヘッドボードやベッドサイドにおけるスペースがあるかどうか、コンセントが近くにあってさせるか確認しましょう。
スペースがなかったりコンセントが近くにない場合は、充電式や電池式がベストです。就寝中もつけっぱなしにしたいなら、アロマランプなど加熱式はやめておきましょう。
噴霧式など音がするものも避け、大容量の超音波式のディフューザーで音が小さいもを選んだり、アロマストーンなどで香りを楽しむ気化式のものがよいでしょう。
アロマディフューザーの香りを強くするためのポイントとは?
香りの強さも大事なポイント。同じ精油を使用しても、使用するアロマディフューザーによって香りの強さは変わります。また、水の量に対してどれだけアロマを入れるかによっても香りの感じ方が変わります。
あまり香りを感じない場合、精油の量が少ないかもしれません。オレンジやグレープフルーツなど柑橘系の軽い香りだけを入れると香りは揮発しやすくなり持続時間が短くなる傾向にあります。
バニラやベチバー、シトロネラなどを入れると香りが広がりやすいですよ。
香りが弱いと感じたら、扇風機などを合わせて使うことで香りを拡散するという使い方もおすすめ!
アロマディフューザーはメンテナンスが大事!
アロマディフューザーを正しく使うためには、日々のお手入れも重要です。とくに超音波式の水タンク内はこまめに掃除しましょう。長期間放っておくとカビが生え、ミストで部屋中に広げることになってしまいます。
どのディフューザーでもメンテナンスは大事です。無水エタノールを一緒に買っておいて、汚れたらティッシュに含ませてふき取るなどしましょう。
アロマは水に溶けません。洗っただけではアロマの汚れは取り除けないので注意が必要です。
【番外編】アロマは安眠や日常生活にどのような影響を与えるの?
五感のなかでも嗅覚は原始的で、聴覚や視覚よりもダイレクトに脳に伝わることが分かっています。自律神経の司令塔にも作用することが研究で解明され、精油のチョイスでリラックスにも活性にも使うことが可能なのだそう。
安眠に関していうと、従来から考えられている鎮静作用のある精油は書籍やネットに出回っていますが、科学的な調査も近年進んでいます。
いろいろ試したけれど寝つきが悪いなど悩みのある方は、科学的に自律神経を整えると実証されたアロマを使うとよいでしょう。
普段から寝つきの悪い方や不眠に悩んでいる方は、小林さんのアドバイスを参考にアロマを選んでみるといいですね!
続いて、日常生活ではどのようにアロマが影響してくるのでしょうか?
日常生活においては、香りの刺激は昼間よりも17時以降の方が体への効果が大きいという調査報告があります。
その効果を使うならば、たとえば疲れはじめた17時頃、または帰宅後、仕事からプライベートの時間にリセットする目的でリフレッシュ系の香りを使うとよいでしょう。
寝る前はリラックス、鎮静方向に向かう香りを使うのが好ましいです。
日中仕事や勉強に集中したいときは、清涼感のある香りが◎。
手軽に使うなら、アロマスプレーがベスト。夜は、枕元などにシュッとするだけで、香りに包まれてリラックス。
朝の目覚めの際はスッキリ柑橘系のアロマスプレーをすることで、嗅覚の刺激からONモードにシフトするのも吉。
テスト前などで緊張している学生さんは、集中力のある精油よりも心を落ち着かせるアロマを用いてテストに挑むのもおすすめです。
アロマディフューザーで使うアロマのおすすめが知りたい!
ここでは、小林さんにおすすめのアロマを聞きました。ぐっすりと眠りたい!そういう方におすすめのアロマとは?
寝つきを良くするなら、ラベンダー。腎臓の交感神経を低下させて血圧体温を下げ、眠りやすい体制に整えることが科学的研究によってわかっています。
または、森林のヒノキ、ヒバ、シダーウッドの香りも鎮静作用があるのでおすすめ。
セドロールという成分があれば、睡眠中も睡眠を維持しやすくなるという研究報告があります。
寝る前に嗅いで、呼吸が穏やかになったりあくびが出たり、手足が温かくなって気持ちが緩んだりしたら交感神経が低下し副交感神経が刺激されている証拠。
あなたにとって、寝る前に使う精油として適しているのでしょう。
では、朝の目覚めによいアロマとはどのようなものでしょうか?
リモネンやヌートカトンが入っているグレープフルーツは、交感神経を刺激し血圧体温を高める作用があることがわかっているので、使用するなら朝がベスト。
ペパーミントなどスッキリ清涼感のあるものも朝がよいでしょう。
まとめ
アロマディフューザーは、少し工夫するだけで自分好みに楽しめるもの。使い方をマスターしたら、ぜひ生活の中に取り入れてみてください。