
形が特徴的なサイフォンは、コーヒーを淹れる抽出過程を目で見ることができ、淹れたコーヒーだけでなく、その過程も楽しめるアイテム。
お家時間の充実も兼ねて、そんなサイフォンを自宅で使用してみたいと思う人も少なくないのではないでしょうか。
今回はそんなサイフォンの仕組みからおすすめの商品まで、コーヒーのプロがご紹介します!
目次
小さい頃から母親の影響で珈琲がとにかく好きで、高校生の頃には独学のハンドドリップで珈琲を淹れるのが日課に。 好きな珈琲を扱った仕事につきたいと思い26歳のときに全くの未経験から飲食業界に転職。 数店舗のcafeの勤務経験を積み現在のルミエールに入社、1年後に店長兼オーナー代理に。
小さい頃から母親の影響で珈琲がとにかく好きで、高校生の頃には独学のハンドドリップで珈琲を淹れるのが日課に。 好きな珈琲を扱った仕事につきたいと思い26歳のときに全くの未経験から飲食業界に転職。 数店舗のcafeの勤務経験を積み現在のルミエールに入社、1年後に店長兼オーナー代理に。
サイフォンとは?
サイフォンは、水蒸気の圧力を利用し、下にある耐熱ガラスのフラスコで沸かされたお湯をロートに押し上げて、コーヒーを抽出します。
サイフォンでコーヒーを淹れる際に、必要な器具は下記の通りです。
- ロート
- フラスコ
- 加熱用のアルコールランプ
- ネル
家で行う場合にはアルコールランプでお湯を沸かしますが、最近ではビームヒーターという調節がしやすい便利な熱源も利用できます。
Cafe Lumiere店長に聞いたサイフォンの魅力
「Cafe Lumiere吉祥寺店」の店長である豊川さんにサイフォンの魅力をヒヤリングしました!
- インテリアとしても活躍する
- 本格的なイメージがある
- 他のハンドドリップのものに比べ、抽出する速度が速い
- 淹れ方次第で美味しく仕上がる
サイフォンの選び方
サイフォンで淹れられたコーヒーは、ドリップ式と比べると手間はかかりますが、さっぱりとした味わいを楽しめるため美味しいと感じる方も多いです。
喫茶店やコーヒー専門店見かけることの多いサイフォンですが、自宅でも使うことができます。しかし、購入するとなるとどれを購入しようかと迷ってしまうものです。サイフォンはどのような基準で選べば良いのでしょうか。
熱源で選ぶ
サイフォンの熱源はアルコール・ガストーチ・ビームヒーター(ハロゲン)・電気の4種類に分けることができます。熱源によってそれぞれメリット・デメリットがあります。
例えば、加熱方法が直火のものと、直火ではないものがありますが、直火は炎の見える様子が美しい反面、安全に十分注意しなければなりません。また、消耗品もあるためランニングコストもかかってきます。
直火ではないものは消耗品は不要なものの、火力調整ができなかったり、価格が高かったりするなどのデメリットがあります。
それぞれの特徴を知りご自身に合ったものを選ぶと良いでしょう。
アルコールランプ
市販されているサイフォンの熱源として一番定番のものです。そのため、アルコールランプタイプは選ぶことができる製品も豊富にあります。
- 購入する選択肢が多い
- サイフォンの付属品として付いてくる場合が多い
- 芯の出し方で火加減を調整できる
- 風の影響を受けやすく炎が揺れやすい
- 着火のためにライターやマッチなどが必要
ガストーチ
アルコールランプと同様に炎で加熱するタイプの熱源です。着火装置がついているため、ライターやマッチなどが必要ないため便利に使うことができます。火力の調整も可能で、風の影響を受けにくいのも特徴です。
- 風の影響を受けにくい
- ガスボンベが使用できるため補充が簡単
- 炎が出るため扱う際は周囲に燃えやすいものが無いか確認が必要
電気
ボタンをポチっとするだけで使えるため着火の作業も必要もありませんし、アルコールやガスボンベなどの消耗品を用意する必要もありません。直火ではないという面で安心して使うことができます。
- 直火ではないため安心
- 消耗品の用意が不要
- 炎の見た目は楽しめない
- 火力を自分で調整できない
ビームヒーター(ハロゲン)
光の熱でお湯を沸かす熱源です。お店でよく見かけるものですが、業務用だけではなく家庭用の製品もあります。火力の調整が簡単ですし、保温が可能であるため使いやすいです。
- インテリアとしての魅力もある
- 直火タイプではなく安全性が高い
- 価格が他より高い
容量で選ぶ
サイフォンは製品によって容量が違います。容量としては1人用~5人用がありますが、2~3人用が一般的な容量です。
飲む時にその都度淹れるのか、作り置きをしておきたいのか、家族の人数などを考え、一回に淹れる量を考えて選ぶと良いでしょう。
淹れる量以外にも、容量によってサイズが変わってくるため、置場所も考慮して選ぶ必要があります。2~3人用であれば1杯だけ淹れるということもできますが、5人用になると一杯だけ淹れるというのは難しいです。
また、お湯の上下に時間がかかってしまうため豆の挽き方や温度を調整しなければならなくなります。
付属品の入手しやすさで選ぶ
サイフォンを選ぶときにチェックしておきたいポイントは性能だけではありません。付属品の入手しやすさも重要です。
本体のロートやフラスコなどの部品はガラスでできているため、慎重に扱っていても割れやすいです。
他社のものであっても使えるものもありますが、付属品は同じメーカーのものの方がストレスなく使えます。割れてしまって付属品が入手できないからと、全て購入し直すことになると大変です。
割れることを心配してせっかく購入しても使わなくなってしまってはもったいないので、付属品が入手しやすいかも購入前に確認しておきましょう。
デザインで選ぶ
サイフォンは見た目も一般的なコーヒーメーカーと比べると特徴的で存在感があることから、使わない時はインテリアとして飾って楽しんでいる人も多いです。
サイフォンはコーヒーを淹れている時にお湯が上下している様子を見て楽しめるというのも魅力ですが、使っていない時も置いておくだけでなんとなくオシャレな飾りとしても機能するので、そういった楽しみ方もあります。
メーカーによっては性能だけではなく、デザイン性の高さにもこだわって商品を作っている所もあります。普段も置いたままにするという場合には容量さえ自分に合っていれば、あとは見た目で選ぶというのも良いでしょう。
サイフォンおすすめランキングTOP3|コーヒーのプロが厳選
まずはコーヒーのプロである豊川定史さんおすすめのサイフォンをランキングでご紹介します。
HARIO(ハリオ) / コーヒー サイフォン ミニフォン 1杯用 DA-1SV
サイズも小さく置き場所に困らない
サイズも小さく置き場所に困らない
1杯用なので1人で楽しむには、このサイフォン!
またれとのな雰囲気を保ちつつ、デザイン性にも優れています。
熱源 | 不明 |
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容量 | 不明 |
色 | 透明 |
HARIO(ハリオ) / コーヒーサイフォン モカ MCA-3
家庭用として作られたサイフォン
家庭用として作られたサイフォン
とにかくリーズナブルなので、初心者におすすめ。
フィルターが布とペーパーを選べるため、ペーパーで手間をかけずに楽しむことも、布で本格的なものも楽しめるのが嬉しいポイントです。
熱源 | アルコールランプ |
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容量 | 3杯用 |
色 | シルバー+ブラウン |
KONO(コーノ) / コーノ式コーヒーサイフォン SKD型 3人用 アルコールランプ用 SK-3A
プロ並みのクオリティを求めるならこれ!
プロ並みのクオリティを求めるならこれ!
ショッピング
プロ仕様、コーヒー専門伝はほぼこのサイフォンになります。
サイフォン元祖でもあり、1番本格的な味が楽しめます!
熱源 | アルコールランプ |
---|---|
容量 | 不明 |
色 | 透明 |
サイフォンおすすめ6選|タイプ・種類別に編集部が厳選
サイフォンの選び方でコーヒーの美味しさは変わってきます。サイフォンを使うメリットは目で楽しめたり、何回飲んでも味を均一に保てたり、火加減や抽出方法によってコーヒー本来の持ち味を引き出したりします。
フィルターの選び方やコーヒーメーカーの仕組みと原理を知る事で、好みの味に調整する事も出来ます。コーヒーの作り方に拘る事で美味しさを楽しむ事が出来るでしょう。
色々な製品がありますので、その特徴を捉えておく事が大切です。
電気サイフォンおすすめ2選【初心者向け】
ライトにサイフォンを始めたい人に適しているのが電気サイフォンです。電源が電気になっていますので、コンセントに挿して使えるのが利点です。器具一式をセットしたら、サーバに水を入れて電源を入れます。
ロートには粉にしたコーヒー豆を入れておき、水が沸騰したら、ロートをサーバにセットするだけですので、誰でも使えるのが良いところです。
手入れがし易く、後片付けもスムーズに行なえます。直ぐに使えて、片付け易いというのは初めて使う人々に適しています。
BODUM(ボダム) / ePEBO サイフォン式コーヒーメーカー
とにかく簡単に使えて初心者向け!
とにかく簡単に使えて初心者向け!
このサイフォンの特徴は、とにかく楽に使えるところです!電気式でお湯が沸くとアラームが鳴る仕組みになっています。忙しい朝でも使えるのがうれしいですね!また、全体的にクリアなデザインは、どんな部屋においてもおしゃれに見えるのではないでしょうか。
熱源 | 電気 |
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容量 | 1.0L |
色 | クリア |
TWINBIRD(ツインバード) / サイフォン式コーヒーメーカー CM-D853BR
安全設計で初心者でも使いやすい
安全設計で初心者でも使いやすい
このサイフォンは火を使わずにコーヒーを淹れることができるだけでなく、安心して使えるよう色んな機能が備わっています。間違えてプラグを引き抜いてしまわないようにプラグ部分がマグネットになっていたり、サーバーを外すと自動的にスイッチがきれたりと、機能面で期待のできるサイフォンです!
熱源 | 電気 |
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容量 | 480ml |
色 | ブラウン |
ガスサイフォンおすすめ2選【ガスコンロタイプ】
ガスコンロを使って使うガスサイフォンの特徴は、風の影響を受けにくく、毎回一定した味のコーヒーを淹れる事が出来る点です。
アルコールタイプとは違って、小さなガスバーナーが熱源になっていますので、着火道具無しで使えます。熱源に関しては、後で他の物に変更する事が出来ますので、熱源の変更によって様々な楽しみ方をする事が出来るでしょう。
ガスコンロタイプは、アルコールのようにアルコールのストックが無くなって出来ないといった心配がありません。
BODUM(ボダム) / PEBO サイフォン式コーヒーメーカー 1.0L
高い保温性でゆっくり飲んでも温かい
高い保温性でゆっくり飲んでも温かい
サイフォンは基本的にガラスで出来ており、すぐ冷めてしまうというデメリットに悩まされる人も少なくないかと思います。そんな方たちにおすすめしたいのが、このサイフォン!こちらのサイフォンは保温時間が30分ほどあるため、すぐに飲まなくても美味しいコーヒーが飲めるのです!
熱源 | 付属電源なし(ガスコンロ/IHコンロを利用) |
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容量 | 1.0L |
色 | クリア |
Tiamo(ティアモ) / コーヒーサイフォン ステンレスベースタイプ 5人用 HG2368
風に影響を受けないガストーチ!
風に影響を受けないガストーチ!
ショッピング
こちらのサイフォンは、熱源がガストーチのため風などの影響を受けずに安定的に使用することが出来ます!また、ガストーチのメリットは室内でも使用できるところです!お家で自由に使用したい人にはおすすめのサイフォンです!
熱源 | ガス |
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容量 | 5人用 |
色 | シルバー |
おしゃれなサイフォン2選【インテリアとしても飾りたい人向け】
見た目重視で選ぶといった事も、インテリアが好きな人々にユニークな製品は好評です。
機能面で優れている事はサイフォンを使う上で重要ですが、ユニークな形をしていて、惹きつけるようなデザインとフォルムになっていれば、サイフォンを使わない時には家のインテリアとして使う事が出来るでしょう。
コーヒーを飲みたい時に使ったり、飲まない時にインテリアとして飾ったりという事が出来る点でデザイン性の高いサイフォンはユーザーの満足度を満たしてくれるでしょう。
BONMAC(ボンマック) / ゴールドサイフォン TCA-3GD-BM
ゴールドと木目のデザインが素敵
ゴールドと木目のデザインが素敵
このサイフォンの最大の特徴は、やはりゴールドと木のコンビネーション。ただのサイフォンとしてだけではなく、インテリアとしてももってこいです!
熱源 | アルコールランプ |
---|---|
容量 | 不明 |
色 | ブラウン+ゴールド |
DIGUO(ディグ) / ベルギー コーヒーメーカー サイフォン式コーヒーメーカー横式
まるでアンティークのインテリア
まるでアンティークのインテリア
ショッピング
先ほど紹介したBONMACと同じく、最大な特徴はやはり豪華な見た目!見ているだけで楽しめる商品となります。また、ロートとフラスコが上下になっていないのも当記事で紹介している中だとこのサイフォンだけです!ちょっと変わったデザインのサイフォンが欲しい人にはおすすめしたい商品です!
熱源 | アルコールランプ |
---|---|
容量 | 4~5杯用 |
色 | シルバー |
サイフォンで淹れる美味しいコーヒーのコツと作り方
今回、この記事を監修してくださっている石田さんに、美味しく淹れるコツを聞いてみました!サイフォンを使用する際には、是非参考にしてみてください!
①引き立ての豆を淹れる
一番目のコツは引き立ても豆で、コーヒーを淹れること。そうすることで香りを最大限に出すことが出来るそうです!
また豆の粗さでも変化があり、豆が粗ければ粗いほどおじが出にくいため、すっきりした味に。逆に、豆が細かければ細かいほど豆の味が出やすくなります!
自分の好みに合わせ、ちょうど良い豆の粗さを調整してみてもよいですね!
②抽出する時間
抽出する時間は40秒から1分ほど。短すぎても長すぎてもだめなので、ちょうど良い時間で抽出するのがおすすめ!
③落ちる際にしっかりとコーヒー豆を回す
ドリップさせているタイミングでしっかりと回してあげるのも、美味しくコーヒーを淹れるコツのひとつ!しっかり回すことで、しっかり味が出るようになります!
サイフォンのおすすめ商品をまとめ表で比較
本記事で紹介したおすすめのサイフォンを一覧表で比較!ぴったりな商品を見つけてみてください!
注目ポイント | サイズも小さく置き場所に困らない | 家庭用として作られたサイフォン | プロ並みのクオリティを求めるならこれ! | とにかく簡単に使えて初心者向け! | 安全設計で初心者でも使いやすい | 高い保温性でゆっくり飲んでも温かい | 風に影響を受けないガストーチ! | ゴールドと木目のデザインが素敵 | まるでアンティークのインテリア |
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商品画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
商品名 | |||||||||
商品リンク | 楽天市場 17,710円(税込) Yahoo! ショッピング 17,930円(税込) | Yahoo! ショッピング 18,700円(税込) | 楽天市場 12,485円(税込) | Amazon 40,700円(税込) Yahoo! ショッピング 56,103円(税込) | |||||
熱源 | 不明 | アルコールランプ | アルコールランプ | 電気 | 電気 | 付属電源なし(ガスコンロ/IHコンロを利用) | ガス | アルコールランプ | アルコールランプ |
容量 | 不明 | 3杯用 | 不明 | 1.0L | 480ml | 1.0L | 5人用 | 不明 | 4~5杯用 |
色 | 透明 | シルバー+ブラウン | 透明 | クリア | ブラウン | クリア | シルバー | ブラウン+ゴールド | シルバー |
まとめ
サイフォンで淹れるコーヒーがひと味もふた味も違うと感じられるのは、美味しいコーヒーを抽出するためのドリップの仕組みに最適な方法を用いているからに他なりません。
また一口にサイフォンといってもさまざまな種類があるので、雰囲気にもこだわりながらゆっくりと豊かな香り漂う時間を演出できるサイフォンを選んでみてはいかがでしょうか。
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