社内研修「エクセルファイター」とは?講師・受講生にインタビュー

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株式会社CyberOwl(以下、サイバーアウル)には「エクセルファイター」という研修があります。ビジネス職のメンバーがデータ分析などの日常業務を効率化できるよう、エクセルの活用法を学ぶ実践型の研修です。

今回は、「エクセルファイター」初期から関わっているメンバーに話を伺いました。

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【プロフィール】
真島典哉:株式会社CyberOwl 取締役。2007年に株式会社サイバーエージェントへ新卒入社。 インターネット広告事業本部のマネージャーを経た後、2012年11月より株式会社CyberSS(現:株式会社CyberOwl)の取締役に就任。マーケティング事業部・マーケティングメディア事業部の責任者も務める。

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【プロフィール】
瀧井雄大:大手電鉄系インフラ企業を経て、2014年に株式会社シー・エー・アドバンスに入社。2017年から株式会社CyberSS(現:株式会社CyberOwl)の金融事業部にて、広告領域のWEBマーケティングを担う。現在は広告出稿チームのリーダーとして、出稿媒体の選定・調整、サイト改善やアフィリエイト営業など幅広い業務に従事。

「エクセルファイター」とは?

――「エクセルファイター」はいつ頃から、どんな方を対象として始めた研修ですか?


真島
:開始したのは2020年の春で、対象者は基本的にビジネス職のメンバー全員です。ここ2年くらいで30名ほどが受講して、現在も中途入社のメンバーなどが受講しています。

瀧井:ビジネス職のメンバーは、日常的にデータ分析をする必要があるので、エクセルスキルのベースアップを目的として実施しています。

真島:最近は特に編集職で中途入社される方が多いのですが、これまでエクセルを使う機会がなかった方もいますからね。サイバーアウルでは編集業務にもデータ分析が必要なので、最低限使えるようにできたらいいなと考えています。

――講師はどんな方でしょうか?

真島:運営初期は僕を合わせて5人いました。エクセルをすごく得意とする人が4人いて、受講生にはまず、僕以外の4人がそれぞれが出す課題をクリアしてもらいました。「エクセルファイター」は「ストリートファイター」というテレビゲームをもじって名づけているんですよ。このゲームには「四天王」と呼ばれる敵が登場するので(笑)

表計算やグラフ作成など、「エクセルファイター」四天王はそれぞれ得意なスキルがあります。それを全員分クリアしたら、最後に僕が“ラスボス”として課題を出して、それもクリアすると卒業という形をとっていました。今は、瀧井が全領域まとめて講師を務めています。

10分間スピード勝負のテストも!

――具体的にはどのように進めていくのでしょうか?

瀧井:こちらから全部教えるのではなく、各領域の練習問題を出して、テストをします。受講生がわからなかったところはフォローアップしますが、テストは満点を取れるまで何回も取り組んでもらいます。

たとえばショートカット活用のテストであれば、制限時間10分のスピード勝負です。実際に手を動かす練習をしていないと、半分くらいしか解けないということもありますよ。

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――ショートカットも関数も、効率よく使うことがエクセルの肝ですね。

瀧井:「エクセルファイター」のテストでは、初心者の方が「聞いたことはあるけれど使えない」と思うような中級レベルの機能を使う場面も登場します。

僕が10分でできることが、初めてその作業をする人は3時間かかってしまう場合も。効率的に仕事を進めるために、やはり会社全体としてエクセルスキルは必要ですね。

より効率的で正確な方法を探す癖をつける

――講師側として、「エクセルファイター」をどのようなものと考えていますか?

真島:「エクセルファイター」の目的は、エクセルを完璧に使えるようにすることではありません。それよりも「エクセルってこんなことができるんだ」と頭にインプットさせることを目的にしています。

エクセルは、便利な使い方を知っているか知らないかで、効率性に大きな差が生まれます。僕も瀧井も、社会人になってからの数年間はとにかくエクセルを使ったことで慣れることができました。「もっと効率よくできるんじゃないか」「何かいい方法があるんじゃないか」と考えられるようになることが大切ですね。

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瀧井:失敗から学ぶことも必要だと思います。「エクセルファイターのテストには、受講生がひっかかりそうな罠をしかけていて、そこで失敗してミスに気づいてもらうようにしているんです。
たとえばフィルターをかけるときに余分なスペースを入れてしまうと、選択範囲から対象が漏れてしまうことがあります。

でもデータに漏れが出てしまうのは絶対に避けなければならないですよね。こうしたミスは事業部としての判断にも影響を及ぼすので、正確にデータを出す重要性も学ぶ必要があります。

今後も「エクセルファイター」は継続して実施して、かつメンバーからの要望に応じてレベルアップ版も検討したいですね。

「エクセルファイター」卒業生インタビュー

続いて、「エクセルファイター」の元受講生の二人にも話を聞きました。

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【プロフィール】
丸山将哉:2019年に株式会社シーエー・モバイル(現:株式会社CAM)入社し、株式会社CyberOwlに配属。お金に関する情報メディア「マネ会(現:マネ会 by Ameba)」のプランナーを経て、2021年より教育系メディア「テラコヤプラス by Ameba(現:Ameba塾探し)」の営業に従事。

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【プロフィール】
松本理沙:2019年に株式会社サイバーエージェントへ新卒入社し、2020年に株式会社CyberOwlの金融メディア事業部に異動。広告運用コンサルタントとしてディスプレイ広告領域を担当している。

自力でエクセルを活用する力をつける

――二人はいつ頃「エクセルファイター」を受講しましたか?

丸山:僕が受講したのは2年前にこの研修が始まった当初です。入社したばかりの若手社員がメインではありつつ、誰でも受けられる体制でした。受けた時期は違いますが、僕も松本も「エクセルファイター」を卒業しています。

松本:私は入社2年目の途中でサイバーアウルに異動。以前はサイバーエージェントのインターネット広告事業本部で営業を務めていました。そこでもエクセルを使うことはありましたが、SUMIF関数、VLOOKUP関数などは使っていなかったんです。

現在所属している金融メディア事業部ではエクセルの運用が必須。そのため、異動して最初にやったことが「エクセルファイター」の受講でした。今の仕事では“エクセルがないと生きていけない”くらい、とても重要なツールです。

――どんなペースで学んでいったのでしょうか?

丸山:当時は講師が4人いたので、僕は週に一回ずつ、それぞれの講師に時間をとっていただいて受講していました。

松本:私はこの研修をしっかりやってから業務に入りましたね。他のメンバーは、丸山のように普段の業務と並行して受講しています。

練習問題をやったうえでテストを受けるのですが、本番は講師の前で解きますし、制限時間もあります。わからないことは先輩に聞けるものの、基本的には自力でエクセルを活用できる力がつく研修です。

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――4つの課題は、例えばどのようなものがありましたか?

丸山:ショートカットキーを多用する課題、見やすいグラフや表を作成する課題、あとは表計算を使って問題を解く課題などがありました。

ショートカットキーを多用する課題のテストは制限時間がすごく短くて、ショートカットキーを使わないと全然解けないように設計されていました。

仲間の進捗状況も刺激になる

――「エクセルファイター」を同時期に受講する人は何名ですか?

松本:私のときは異動のタイミングだったので、私一人だけでした。今は3~4人のメンバーが受けていると思いますよ。

丸山:研修が始まった当初は10人くらいが一気に受けていました。誰が早く最後まで合格するか、みんなで競い合っているような雰囲気も少しありましたね。


週一回の全社員が集まる会で「エクセルファイター」の進捗が発表されるので、受講していない人にも、誰がどこまでクリアしているかがわかる形になっていました。先にクリアした人の名前を聞くと、「自分もがんばろう!」と感じましたね。

「エクセルでできること」を実践的に学べる

――「エクセルファイター」を受講して、どのような変化がありましたか?

松本: 私はエクセルを毎日使うので、それまで知らなかった関数の使い方を学べたことが業務にしっかり役立っています。上司でもある瀧井さんから、今も「エクセルファイター」の応用編を教わっているんですよ。最近は受講時よりもさらに難しい関数を扱えるようになってきましたね。


丸山:僕の業務は基本的に営業なので、細かいデータの抽出や複雑な計算はデータ担当チームに任せています。

でも「依頼するほどではないし、まず自分でデータを見てみたいな」「資料をまとめなきゃ」というときに、学んだことが活かせていますね。

また、データ担当チームの業務がどれくらい大変なものなのかも、ある程度理解した上で依頼できるようになったのではないかと思います。

「エクセルファイター」の受講を通して、より簡単にデータを扱う技を学べましたし、そもそもエクセルで何ができて、何ができないのかをきちんと理解できたことが良かったと感じています。

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エクセルは数式が苦手な人にこそおすすめ

――「エクセルファイター」の難易度は高いと思いますか?

松本 エクセルをまったく使わない業界から転職された方がこの研修を受けたら、少し難しいと感じるかもしれませんね。

私は異動前からある程度の機能は知っていたので、「エクセルファイター」を通して、より多くの関数を使えるようになり、エクセル活用の幅を広げられたと感じています。

丸山:たしかに中途入社の方のなかには「IT業界は不安だな」「エクセルはあまり使ってこなかったな」という方もいるかもしれないですね。
でも僕はこの研修を受けたことで、業務効率化に役立つスキルをかなり学べました。

なかには複雑な関数もありますが、エクセルって基本的には誰でも簡単に計算ができるような仕組みになっているんですよね。

苦手意識がある方、数式や表になじみがないという方にこそ、あまり怖がらずにエクセルを触ってみてほしいと思うようになりました。


松本:「エクセルファイター」に取り組むと、苦手意識はぐっと減りますね! 計算式の使い方や表の作り方などを手段としてきちんと知っているということが、業務によい影響を与えると思います。

丸山さんが言っていたように、「ちょっとデータを出してみよう」と思ったときにデータの適切なまとめ方を知っていると、仕事が格段に進めやすいんです。

おわりに

今回は社内研修「エクセルファイター」について、講師側と受講生のインタビューをお届けしました。エクセルスキルに自信がないという方でも基礎力をつけられるように、サイバーアウルではこのような研修を用意しています。

2022年8月31日時点

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