株式会社CyberOwl(以下、サイバーアウル)では、2022年2月より、社内交流の一環で「ランチクエスト」という取り組みを行っています。
今回は、ランチクエストを企画した社員2名と参加した新入社員に話を聞きました。
【プロフィール】
浅田亨:株式会社CyberOwl執行役員。WEB受託企業を経て、2016年に株式会社CyberOwlの前身である株式会社CyberSSへ中途入社。エンジニアとして比較メディアのサーバーサイド開発に従事。現在はプレイヤーとして「テラコヤプラス by Ameba(現:Ameba塾探し)」の開発をおこなうほか、エンジニアメンバーのマネジメントや採用活動、開発に関わる社外との連携など幅広い業務を担っている。
【プロフィール】
檜山啓:2017年4月に株式会社サイバーエージェントへ新卒入社。株式会社CyberSS(現:株式会社CyberOwl)に配属され、SEM・SEO系の金融・エンタメ・アプリメディアなどの運営や新規立ち上げに携わったのち、インターネット広告事業本部で営業を担当。2021年2月より株式会社CyberOwlの人事になり、現在同職に従事。
【プロフィール】
松村美希:2022年に株式会社サイバーエージェントに入社し、株式会社CyberOwlへ配属。配属後より「テラコヤプラス by Ameba(現:Ameba塾探し)」のプランナーとして、公式LINEアカウントの運用責任者を務めるほかサイト改善に従事している。
―― 「ランチクエスト」とはどのような取り組みですか?概要と目的を教えてください。
檜山:ランチクエストは、新入社員と先輩社員で一緒にランチをし、仲を深めてもらうための取り組みです。
それぞれのランチで、新入社員から先輩社員に聞いてもらいたいお題も準備し、ランチ後に聞いた内容を報告してもらいます。
新入社員は、入社してすぐに自分から他の社員と交流をもつのはなかなか難しかったり、誰がどんな仕事をしているのかわからなかったりするので、それらを知る機会として設けています。
新入社員には最低でも6名の社員とランチをしてもらうのですが、普段業務で関わるメンバーだけではなく、これから仕事をする上で相談相手として交流しておいた方がいいと思うメンバーも組み合わせるようにしています。
―― どのような経緯で「ランチクエスト」は作られましたか?
檜山:社内活性化のための案をみんなで持ち寄る「活火山会議」という施策の中で、提案されました。
実は、他のサイバーエージェントグループ内でも過去に似たような取り組みをしていて、社員同士の交流が増えると聞いていたので、中途入社の方が増えている当社でも取り入れたいと提案をしました。
――「ランチクエスト」では“お題を出す”そうですが、今までにどのようなお題がありましたか?
松村:先輩社員のこれまでの経歴、サイバーアウルに入社した理由、職種に応じた仕事内容やサイバーアウルで働く面白さといったお題がありました。
他にも休日の過ごし方だったり、仕事で頑張った自分へのご褒美だったり、趣味の話題や漫画についても話せたりと、仕事からプライベートな話まで幅広くお話できました。
浅田:僕が今までに多くもらったお題は、「エンジニアってどんな仕事をしてますか?」といった、仕事の内容を聞いてくれるお題ですね。
今業務で関わっていなくても、これから関わるメンバーと話しておくと、今後のコミュニケーションがより円滑になると思うので、毎度もらってるお題でも、毎度きちんと話したいなと思っています。
僕たちエンジニアと仕事をするうえでの関わり方であったり、どんな仕事をしているのかだったりを丁寧にお話できるいい機会だなと感じています。
――お題を考えるとき、どのようなことを意識していますか?
檜山: お題は新入社員のトレーナーと僕で決めています。
基本的には1つから2つお題を用意するのですが、内容としては先輩社員の経歴や仕事内容を知れるものや、今されているお仕事の面白さや考え方に触れられるものを用意しています。
面白い経験をしていたり、素敵な考え方をもっている社員が多いので、そういった社員から聞いてきて欲しいなと思うお題を出しています。
――先輩社員とランチクエストをした率直な感想を教えてください。
松村:皆さん気さくに話してくださったのが印象的でした。サイバーアウルにはさまざまな事業内容や職種があるほか、いろいろな経歴をもつ中途入社の方も多く、毎回新鮮な気持ちでした。
また、先輩方の若手のころの失敗談も聞き、サイバーアウルの先輩方はそつなく仕事をこなしている印象があったので、すごく意外だったのを覚えています。
「失敗しても次に活かせれば大丈夫だよ」と励ましてくれたのがとても嬉しかったですね。
――浅田さんはこれまでにたくさんの若手社員とランチクエストに行っているそうですね。
浅田:ランチクエストには、今後の業務で関わる人や、相談相手として要となる人との接点を作る目的もあります。
なので、エンジニアとの接点としてマネージャーの僕とつながっておけば、相談する時の大きな入り口になれるんじゃないかなと思っています。
――ランチクエストをされる側として特に意識されていることはありますか?
浅田:“お互いのことを知る”ことを意識しています。仕事のことだけではなく、その人の趣味や興味のあることを知ることで、オフィスでもより気軽に挨拶がしやすくなって、何気ないコミュニケーションも取りやすくなると思っています。
ただ、リモートだとオフィスにいる時よりも、一声かけるのに少なからずハードルを感じる人も多いんじゃないかなと思います。
ですが、1度話すだけでも、何かあった時に気軽に相談ができたり、声がかけやすくなったりと、チャットを打つ最後のエンターキーの重さが変わってくると思っています。
――「ランチクエスト」と日常の業務に、何かつながりは生まれましたか?
松村:浅田さんが言っていた、「チャットを送る時のエンターキーの重さが変わる」というのはその通りだなと思います。
普段あまり関わらない他事業部の方ともランチクエストを通じて、より気軽にコミュニケーションをとれるようになりました。
例えば、ランチクエストをした他事業部のメンバーにも気軽に質問できるようになったりと、そういった部分でつながりを感じています。
浅田:何気ない会話が社員同士でできるようになったかなと思っています。
オフィスですれ違った時に、営業とお取引先さまの話ができたり、残業をしている人がいたら、「頑張ってるね、無理しないでよ」と声をかけたり。こういったコミュニケーションが日常的に取りやすくなった気がしますね。
檜山:ランチクエストでどんな話をしたのか他の方も内容が分かるようになっているので、それを見てコメントを送ったり、ランチクエストをした人と一緒にサク活(共通の趣味の人が集まる活動)に参加していたりと、社内の交流や会話のきっかけ作りにつながっているのを感じます。
――今後の展望があれば教えてください。
檜山:コロナ禍でリアルな社員同士の交流が減っている現状があるり、会社全体でも相互理解できるような取り組みをどんどん増やしていく必要があると思っています。
ランチクエストに限らず、コロナ禍でも中途入社の方がすぐに馴染めたり、安心感をもって働けるような新しい交流の仕方を増やしていきたいと思っています。
※2022年10月19日時点