
料理研究家の阪下千恵さんに切れ味検証を行っていただいた「包丁」。編集部では肉も魚も野菜も果物も切れる一般的な万能包丁として「三徳」を挙げましたが、実は、阪下さんが愛用しているのは三徳ではなく「牛刀」だと教えてくれました。
そこで今回はプロの料理研究家が「牛刀」の魅力についてご紹介します。
目次
外食大手企業、オーガニック宅配会社を経て独立。書籍、雑誌のレシピ開発を中心に、企業レシピ開発、テレビ、ラジオ等への出演、自宅料理教室開催など幅広く活動中。料理の基本、おもてなし料理、お弁当レシピまで著書多数。作りやすく温かみのある味付けに定評がある。
外食大手企業、オーガニック宅配会社を経て独立。書籍、雑誌のレシピ開発を中心に、企業レシピ開発、テレビ、ラジオ等への出演、自宅料理教室開催など幅広く活動中。料理の基本、おもてなし料理、お弁当レシピまで著書多数。作りやすく温かみのある味付けに定評がある。
料理研究家の阪下さんが「牛刀」を愛用する理由
阪下さんが「牛刀」を愛用するのにはワケがあります。「牛刀」はその名前から何となく肉を切るイメージが強く、日常の一丁として選ぶ人が少ないようですが、西洋では「シェフズナイフ」と呼ばれて、実は万能で使い勝手が良い包丁なんです。
編集部で検証を行った「三徳包丁」と同じく野菜に魚に肉と万能に使えるのに加えて、下記のようなメリットがあります。
- 先端が尖っているのでトマトのヘタをくり抜くのに便利
- 玉ねぎのみじん切りをするなど先端の細さを活かして手早くきれいに切れる
おすすめは錆びづらいステンレスの中でもモリブデン鋼の「牛刀」です。良い包丁ほどお値段は高くなりますが、8,000円クラスの包丁がイチ押しです!切れ味や安定感がまったく違いますよ!
「牛刀」の次におすすめの包丁は?
普通の家庭料理を作る分には「牛刀」か「三徳包丁」があれば大丈夫ですが、料理が趣味だったり、ワンランク上の料理を作ってみたい…など料理に対して積極的で、包丁にもこだわりたくなったら、包丁を追加購入することを検討しても良いですね。
とりわけ料理をする頻度が高く、魚や骨付きの肉を調理することが多い人は、刀がしっかりした「出刃包丁」がおすすめです。
牛刀や三徳といった普通の包丁でそれらを切ろうとすると刃こぼれの原因になりますので、そんな時はぜひ「出刃包丁」を使ってみてください。
おすすめのサイズや重さなど
阪下さんが愛用している牛刀のサイズは刃渡り18cmのもの。女性だと20cm前後が使いやすいでしょう。大きすぎるものは扱いづらいことがあるので注意してください。
また、重さは重すぎても使いづらいですが、ある程度重さがないと切った時に切りづらいので、重すぎたり軽すぎたりしない適度な重さの包丁を選ぶようにしましょう。
包丁の柄の部分は、握った時に滑らず、手になじむタイプをおすすめします。洗いやすいこともポイントになります。柄の部分が取り換えられるタイプは柄がグラついて、ぐっと力を入れにくいというデメリットがあるので注意してください。
包丁の切れ味を左右するのは「まな板」!?
料理研究家の阪下さん曰く「どんなによく切れる包丁でも、まな板によっては切れないものがある」そう。
もし包丁の切りにくさが気になったら、まな板の材質に注意してみてください。「木のまな板」なら、どんな包丁にも対応でき、刃当たりが良いのでおすすめとのこと。特に鋼の包丁との相性は抜群です。
包丁の買い時はいつ?処分方法は?
定期的に金物屋さんやホームセンター、専門店などで包丁を研いでもらうことが長く使い続けるコツになりますが、研いでも切れなくなったら、その時が包丁の買い替え時です。
包丁を処分する時は自治体のルールに従って、収集される人がケガしないよう適切な処分をしてください。
とはいえ、毎日料理をしていても、包丁がまったく切れなくなるにはかなりの年数がかかりますので、そう頻繁に処分することはないでしょう。
▶包丁研ぎ器についてはこちらの記事をチェック!
まとめ
切れ味が良く、お手入れも簡単で使い勝手の良い包丁が1本あるだけで、料理の時間が楽しくなるものです。
新たに包丁の購入を考えている方や、包丁選びに迷っている方、ぜひ阪下さんのアドバイスを参考にしてみてください。